腐女子、初めて同人誌を作る。 そしてイベントへ。

【はじめに】

2022年5月3日、SUPER COMIC CITY29にて同人誌を初めて頒布・それに向けて初めて同人誌を作成したオタクのイベント準備からイベント当日までの記録です。パッション文章なので読み難いと思いますがご了承下さい。まあまあ長いよ!

【主な登場人物】

自我くん:書いた人の自我。いっぱい登場するよ

私:初めて同人誌を作り、即売会デビューを果たした人。最近表現しにくい所に口内炎が出来た。

姉:ライトなオタク。BLは嗜む程度。3次元俳優沼に住んでいる。

先輩:職場の先輩。植物を愛している。

【出会い】

2021年夏、新たな沼に落ちる。

作品のタイトル自体は以前から知っていたが、なかなか購入には至らなかった。そんなある日、ふとインターネット世界でその作品がメディア化する事を知る。ここで捻くれオタク特有のキモさが発動し、「メディア化した後にその作品を買ったらなんだか浅い人に思われるのでは…?」と思い、急いで作品をポチる。(なお、これは私の超個人的な意見なので、メディア化後に作品を知った人をマイナスに思っているとかでは断じてない。あくまで自分の中での話です。)

数日後、段ボールいっぱいに漫画が詰まってやって来た。読み出したら止まらなくなってしまい、序盤の巻を読み終えた辺りで「こ、こんなおもしれー漫画をまだこんなに読めるんですか!?」と思ったのを覚えている。大興奮である。

【本を作ってみたい】

ツイッターでは日々素晴らしい作品や考察・萌え語りがリアルタイムで飛び交っていた。いや、普通に数年前に連載終了した作品なのに凄くない??供給が多すぎてびっくりしました。アチチジャンルだ。

私自身、ポツポツしょうもない二次創作を描き始めた。

そうしているうちに、「これをまとめれば本になるのでは?」と思うようになってきた。オタクとして生きてきてまあまあ経つが、1度も同人誌を作った事が無かった。今までは思い立っても「難しそう」の気持ちで諦めていた。専門用語難しいよね。

しかし今回は何かが違う。何故か同人誌作ってみたい欲は一向に治らず、ひとまず今まで描いた話をコピー本にしようと思い、コンビニに向かった。コピーの諸々をミスしてしまい、想像以上に痛い出費になった。悲しい。

コピー機と格闘し、どうにか「100%自分の満足感を満たす為の自分にしか見せないコピー本」が完成。作ってみたら凄く良かった。本!って感じ。それで勢い付いてしまい、ちゃんとした本を描き下ろしで作ってやろうと心に決める。

2021年12月頃から本格的に描き始めた気がする。その為、完成した同人誌の随所に冬っぽさがある。

【描くぞ描くぞ】

さあ いよいよ同人誌用に漫画を描くか!となった所で、1つ問題が発生する。それは私の絵に対してのモチベーションが0か100しかないと言う事である。超極端人間。コンスタントに何かを続けられる人は本当に凄い。それに加えて私は某ゲームをやらないと比喩ではなく本当に体調が悪くなるという病気を罹っているので、原稿をやりつつゲームをする必要があった。

そこで考え出されたのが、スマホで原稿をする・ゲームの待機中に絵を描く、という受験生顔負けの隙間時間を利用する戦法だった。ありがとうアイビスペイント。あとは職場の休憩時間とかで描いていた。

同人隙間女。

妖怪?

【作業BGM】

ゲームの配信アーカイブが8割でした。

それ以外で曲を聴く時は

⚫︎従属ふりったー/koyori(電ポルP)feat.初音ミク

⚫︎知らざあ言って聞かせやSHOW/TOKONA-X

⚫︎いけないボーダーライン/ワルキューレ

⚫︎香奈、頭をよくしてあげよう/筋肉少女帯

をよく聴いていた。

ギャグ漫画描いているんだからもっと楽しそうなのにしなよ。

【本にする】

なんか難しい設定をいっぱいした。難しかった。(小学生並の感想)今回はB5サイズで作ったけれど、A5サイズも可愛いくて良いなあと思いました。満足のいった点は、

・製本される事で一気に本らしくなる

・綺麗な仕上がり

・マット素材に絶対しようと思いマット素材の表紙/裏表紙にしたが、めちゃ可愛く仕上がった(後に色々調べていたら、話の内容によって素材を変えるのもオススメだと言う同人誌先輩の意見を見かけました。なるほどなあ。)

次回があれば気を付けたいなあと思ったのが、

・フォントが細すぎるセリフがつぶれちゃう(印刷所から御連絡があり、セリフを読み上げられあまりの恥ずかしさにアーとかウーとか唸りながら電話を聞きました。お手数をお掛けしました。)

・表紙/裏表紙の紙の厚さをもう少し厚くした方が良い(これは本当に盲点だった。紙が薄く、何回か読んでいると表紙が広がってきてしまいまった。どれくらいの紙の厚さからならば大丈夫なんだろうか…)

でした。難しいね。でもほぼ100点で満足です。やったー

【本がやってきた】

指先を震わせながら段ボールを開けた。本に…本になっていたんですよ!!!!!段ボール開けたら!!!!!私の描いたデータが!!!!!本に!!!!!!なっとる!!!!!!!!!

【私を即売会に連れてって】

イベントのある5月3日は何がなんでも有給を取らなければならない。鼻息荒く、私は先輩の元に向かう。

先輩:私ちゃん、GW期間中はウチの会社は繁忙期だから有給は取れないんだよ

私:😢

先輩:でも頑張って上司に交渉してみるね

私:😭

先輩、好き。

因みに先輩がどうにか出来たのは3日だけだったので、次の日からは普通に仕事を組まされた。

4日も行きたかった。

【準備】

この短期間でダイソーさんに随分お世話になりました。なんでもあるなマジで。折り畳みの物置き?が個人的なベストバイでした。

販促物として、どうしてもクソダサPOPを貼りたくてPowerPoint君でスーパーのPOP風な紙を作成。最高にダサくて大喜びしちゃった。

あとは差し入れ。用意した差し入れのサイズが意外と大きくなってしまい恥ずかしかった。渡した後に荷物にならないサイズの差し入れに次回はします。

その他に敷き布を裁断しなければならなかったが、私のあまりの裁縫の下手さを見兼ねて母が敷き布を作ってくれました。家族総出でサークル参加すな。

【前日】

仕事を早退していざ東京へ。

早退って……最高やな!

【当日】

お天気も1日晴れ。気温も過ごしやすく最高のイベント日和となりました。良かった〜

9時頃 東京ビッグサイトに到着。不安と緊張で吐きそうになる。

「何故私はここに居るんだ…」

ビッグサイトに近づくにつれて、会場に向かうと思わしきお姉様方の姿が散見される。流れに沿って歩けば良いという安心感、良いよね。初心者に優しい。

知識が無いので、サークルの入場も一般入場者と同じ様に待機列があると思っていた。サークル入場は並ばないんですね。また1つ賢くなっちゃったなあ。

直で会場に入り謎のゲートを潜った。10回くらい荷物チェックをしたのでサークルチケットはばっちり出せました。チケットを切ってくれたお姉さんが可愛かった。

サークルスペースに到着。

姉「場所 真ん中じゃん。やば。」

本当にそう思う。助けてくれよ。

不安で早く来てみたものの、意外と早くに準備が終わってしまい、のんびりと開場の時を待った。

その間に神達が交流をしていた。

私はと言うと、自分のスペースに住み着いていた。

緊張しちゃうんでね….。

こういう日々の態度が交流関係の乏しさに繋がっているのは明らかである。

【そして開場】

10時

いよいよ会場。

拍手をしながら

あーいよいよ始まったんだなあ

としみじみ思った。

私の同人誌は「ついで買い」で買いに来る感じの本かなあと思っていた。

なので、開場後早々に私のサークルにお姉さんが訪れた時、頭の悪い表現で大変申し訳ないが「超びびった」。

嬉しさよりも驚きが凄かった。やべーよオイ、やべーって。

焦りすぎて詳細に覚えていないのが悔しいが、

そのお姉さんに

・楽しみにしていた事

・買いたかった事

を伝えられた。…気がする。全然違かったらすみません。なんかもうパニックでさ…。

お金を頂き、本を渡した時に感情が溢れて泣いてしまった。私なんぞの作った本を欲しいと思って買いに来てくれる人が居る。目の前に居る。ワクワクして貰えている。それってとっても凄い事だと思った。

お姉さんが去った後、急いで頂いた400円を写真に収めた。これ程ありがたい100円玉4枚が私の人生で今まであっただろうか。

私の作った本が1冊、世の中に旅立っていったんだという感覚。不思議だし、あたたかいし、くすぐったかった。

その後、席でずっとエヘヘ…エヘヘ…って言っていた。

キモいな普通に。

目標販売数は2部!と本気で思っていたので、コンスタントに売れる現実に震えていた。

・サンプルで爆笑しました

・まだ残ってますか!?

・作品の勢いが大好きです

・全部好きです

などなど

「新刊下さい」の言葉だけでも飛び上がるほど嬉しいのに、皆さんから素敵なお言葉を沢山掛けて頂いた。因みに会場で読んで感想を直接伝えに来てくれた神もいた。

死ぬ。幸せに殺される。

ナチュラルローソン 糖質オフのふっくらパン チーズとハム 2個入】

ハムとゴーダチーズ入りのチーズクリームをふわふわの白生地で巻きこんだ後しっとりと蒸し上げた美味いパン。私の空腹を満たしてくれた。税込105円

【徳】

レイヤーの方々が全員、超・かっこよ綺麗だった。徳を前世で積んだお陰で、好きなキャラ達に自分の本を買って貰えた。生きている….キャラが生きているよ….自分のスペースに来て頂いた際、毎回明らかに心拍が上がっていた。

動悸息切れ。好き…本当にかっこよかった….

【買い物もしたい】

神々の御本が買いたい。

さあ下調べを一生懸命やった成果を見せる時だ。

しかし、自分の本は全て自分で手渡ししたい。

買い物もしたいしスペースにも居たい。

これが二律背反ってワケ、ね。

爆速で買い物に行った。売り切れで買えないのも嫌だったしね。各スペースにお邪魔し、神々と少し会話をする事にも成功。富豪なので「全部…全部ください!!」を連発していた。夢にまで見た「ここからここまで、全部いただくわ」買いである。

【完売】

沢山の方々にお越し頂き、なんと完売した。

う、嬉しすぎる

ただ、完売後にスペースにちらっと立ち止まった方が何名かいらっしゃったので、完売して「うわ〜やってしまった」の気持ちになった。

印刷する数の予想が大外れしてしまった。競馬の予想師とか絶対職に出来ないと思う。

通販やります。絶対やりますね。

【東京はお洒落な街】

よく分からないにも関わらず、イベントに出て半日手伝ってくれた姉を労う為に、お洒落カフェでお洒落ケーキを奢った。都会はやっぱり良いよなあ。庭にキツネとか出ねーし。

【帰る】

ど田舎に帰る。

そして日常へ…。

【まとめ】

色々な事があった初めての同人誌作り。

自分の技術の無さに苦しくなる事も何度もあった。

しかし、いざ本が出来たら本当に嬉しくて、

初めてのサークル参加も普段の生活では得られない

素晴らしい経験の連発でした。

イベント会場に居た人達は、好きな何かの為に集まり、

好きな何かが無ければ知り合う可能性がほぼ無かったであろう人達と交流をして、好きな何かの為に自己表現をしていた。

楽しいなあオタク活動って。

本を作る事が出来て良かった。

サークル参加、して良かった。

全てに感謝。BIG LOVE。

長々と書きましたが、この一言で締めくくりたいと思います。

同人誌作り・即売会、サイコーーー!!!!!!!!!!!!!!